チョコレートと解雇


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ある職場に勤めていた人がある日突然解雇されるという事態になれば、理由がどうであれ当事者にとっては退職金の問題や、職歴に傷がついたりと大問題である。

 以下の記事はドイツで起こった事件についてのものであるが、内容は他人のチョコレートを食べたために仕事を解雇された女性が復職を求めて争ったというものである。

www.foxnews.com

事実の概要

女性は64歳で障害のある子どもの介護施設で働いていた。彼女はそこで30年以上働いていて退職まで数か月であった。

彼女は同僚のチョコレートを食べた。

そのことを理由に彼女は通告なく解雇された。

そこで、彼女は雇用主を相手取り復職を求めて訴えた。

 

女性の主張

通告がなく、また、十分な理由もなく、特に退職間近であるのに解雇は不公平である。

 

雇用者の主張

彼女は以前も盗みをはたらき非難されていた。

・同僚の鞄を盗んでプレゼントとして他人に譲った

・彼女は自分の服を洗うために施設のランドリーを利用した

 

裁判所の判断

・雇用者の主張した彼女の以前の2つの行動について、前者の事実は認められないこと、後者は施設側が許可を与えたかどうかは明らかではないとした。

・食べられたチョコレートは3ドル程度であり、別のチョコレートで償われているので、解雇ではなく警告にとどめるべきであったとした。

 

この記事からは、チョコレートの値段が安かったことと、別のチョコレートで償われたことから解雇が不当であったと読むことが出来る。雇用者側の主張が仮に認められたとしたならば解雇が不当ではないという風に傾くかもしれないがこの記事からは読み取れない。原告が退職間近という事実については判断されているのだろうか?この記事からはわからない。この事実を採用すれば解雇を不当とする理由になるのだろうか?

 

それにしても、たかがチョコレート1本といえるかもしれないがやっていることは窃盗であるし、そもそも他人の物を勝手にとったり食べたりしてはいけないのは常識的なものであると思う。